9・竜と魔王の子 ～破滅の魔女の物語～

魔族討伐部隊千余名、最後のパーティが魔王べリアルを撃退した。
だが帰路で魔王アスタロトに遭遇、人類の希望は壊滅した。
魔族は魔界に退き、尊い犠牲により平和が訪れる。
 
「カーマイン様、愛しておりますわ！　あとそこの女狐、この世から消えなさい」
「魔王はあたしをお選びになるのよ。トカゲ臭い奴は燃やすわ、あんたこそ魔界へ帰りなさい」
「俺はこれからどうすれば良いんだ？」
アスタロトの化身、聖騎士カインが魔王カーマインとして降臨する。心は人のままで。
 
 
「ひゃはははは、ガキ共さっさと火に飛び込め！」
「教会から明日中に出て行ってもらいます」
「金が無いだ？　じゃあ何も売れんよ、さあ帰った帰った」
「ムカツク奴らだ、おら死ね、死ねよ！」
「小僧、俺がお前の生涯に責任を持ってやる。強くなれ」
 
孤児の年長、明日をも知れぬ少年が正体を知らぬまま魔王に救われた。
魔族という事実を隠し彼の成長を待つ。
人の力を引きあげる為に魔王の庇護を与えられた浮浪児が、人間達から酷いいじめを受け続け死の淵を彷徨う。
彼らは何を想い、どこへ向かうのだろうか。
 
厨二設定をぶっこみました
うひゃひゃひゃひゃひゃ！　って笑って読むと良いでしょう
 
イラストはエブリスタのルピアさん！